ソーシャルレンディングの問題点!絶対に知っておきたい現状の課題

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングは投資初心者でもはじめやすい今流行りの投資商品ですが、借り手企業の匿名化や元本保証なし、キャンセル・途中解約の不可など、ソーシャルレンディングならではの問題点があることを知っておく必要があります。

今回はソーシャルレンディングをはじめる際に絶対に知っておきたい問題点・リスクをご紹介します。事前に問題点やリスクを理解しておくことで対策を立てることが可能となりますので、初心者の方は特にチェックしてみてください。

ソーシャルレンディングの問題点

ソーシャルレンディングの問題点

ソーシャルレンディングには他の投資商品にはないソーシャルレンディングならではの”問題点”があります。初心者でもはじめやすく、放置でOKな投資ではありますが、以下のような問題点・リスクがあることを事前に知っておいてください。

ソーシャルレンディング問題点①
お金を貸す企業の詳細がわからない(匿名化)

ソーシャルレンディングでもっとも大きな問題点であり、貸し手にとって不利な状況を作り出してしまっているのが「匿名化」の仕組みです。借り手の企業が匿名化されていて詳細情報が公開されていないため、一部の情報をもとに安全性や将来性を予測しなくてはなりません。

匿名化されているのを良いことに投資家から資金を騙し取るような詐欺まがいの事業者もあり、貸し手にとっては不利益しか産まない仕組みです。他の投資商品と大きく異なる点でもあるため、ソーシャルレンディングをはじめる場合にもっとも注意しなくてはならない点だと言えます。

ただし、2019年3月に金融庁からソーシャルレンディングにおける匿名化解除の方針について公式の発表があり、一定の条件を満たした案件については借り手企業の情報を公開できるようになりました。実際にクラウドクレジットでは2019年7月からシンガポール広告代理店案件、中東地域ソーラー案件、欧州フィンテック案件において借り手企業が写真付きで公開されています。

今後のソーシャルレンディングでは匿名化されていない案件に人気が集中することも予想されます。

ソーシャルレンディング問題点②
元本保証がない(=損をする可能性がある)

元本保証(貸したがお金が必ず戻ってくる保証)がないため、損をする可能性があるのもソーシャルレンディングの問題点だと言えます。ただし、損をする可能性があるのはどんな投資商品にも言えることですので、投資には損をする可能性がつきものだと考えるべきです。

ソーシャルレンディング問題点③
返済遅延の可能性がある

ソーシャルレンディングでは借り手の企業が返済をできない場合「返済遅延(貸したお金が帰ってこない状況)」が発生する可能性があるのも問題点だと言えます。返済遅延の状態が続き、そのまま借り手企業が倒産するなど資金の回収が不可能になった場合はデフォルト(貸し倒れ)となります。

デフォルト(貸し倒れ)すると貸したお金の全部または一部が返ってこないため、上記で述べたように損をする可能性がありますので、投資する案件は慎重に選んでください。返済遅延やデフォルトのリスクに対する対策としては、分散投資(様々な事業者や案件にわけて投資をする方法)をおすすめします。

ソーシャルレンディング問題点④
事業者が潰れてしまう可能性がある

ソーシャルレンディングサービスを提供している事業者には、まだ経営基盤が固まっていない歴史の浅い事業者もあり、借り手企業だけでなく事業者自体が潰れてしまう可能性もあります。事業者が潰れてしまった場合は、当然のことながら投資したお金の回収は難しくなると考えられるため、借り手企業の見極めだけでなくどの事業者を使うかもよく精査する必要べきです。

ソーシャルレンディング問題点⑤
一度投資すると途中で解約・キャンセルができない

ソーシャルレンディングの問題点として貸し手(投資家)にとってインパクトが大きいと言えるのが、案件に一度投資をすると途中の解約・キャンセルができないことです。株やFXのように好きな時に買ったり売ったりできるシステムではないため、銀行の定期預金に似ていると言えます。

投資をしたお金は一定期間動かすことができないお金になりますので、いつ・どこに・いくら投資をするかの判断がとても重要です。生活に必要な資金をソーシャルレンディングで投資してしまうと大変なことになりますので、余裕のあるお金で投資するようにしましょう。

ソーシャルレンディング問題点⑥
お金が予定より早く返ってくる(早期償還)可能性がある

予定よりも早くお金が返ってくるのは良いことじゃないか!と思うかもしれませんが、実は良いことばかりではありません。もし、12ヶ月間お金を貸して利回り5%分の儲けがある予定の案件において、半分の6ヶ月間でお金が返ってきしまった場合は、利回りが5%にはならず実質的に儲けが少なくなってしまいます。

理由としては、借り手企業が支払う利子は借りている期間に応じて発生するため、借りている期間が少なくなればその分支払う利子が少なくなるからです。ただし、早期償還は損をしているわけではなく、返済遅延やデフォルト(貸し倒れ)のように貸し手に被害があるわけではありませんので、問題点として考えるず次の投資先を探しましょう。

ソーシャルレンディング問題点⑦
人気の案件はすぐに締め切りになる

ソーシャルレンディングが株やFXと大きく異なるのが、案件に締め切りがある点です。ソーシャルレンディングの案件は募集金額の上限が決まっているため、上限に達すると締め切りとなります。利回りが高い案件や信頼性の高い案件など、投資家にとって美味しい案件はすぐに上限に達してしまう可能性があるのは問題点だと言えるでしょう。

ソーシャルレンディング問題点⑧
口座が増えていくので管理に手間がかかる

ソーシャルレンディングでは事業者の提供するサービスごとに独自の口座を開設し、口座に入金をしてから案件に投資をする必要があるため、様々なサービスで投資を行う場合は口座が複数になってしまう問題点があります。口座が複数になってしまうとお金の管理に手間がかかり、口座ごとにお金を分散させて入金する必要があるため注意が必要です。

ソーシャルレンディング問題点⑨手数料が発生する

ソーシャルレンディングでは、案件に投資をするためにはそれぞれの独自口座にお金を入金する必要があります。
その口座を解して運用していきます。
入金は無料のところが多いですが、口座からお金を出す時には手数料がかかる場合が大半となっています。

できるかぎり手数料が安いサービスを使うか、出金する回数を減らす必要があります。

ソーシャルレンディング問題点⑩行政処分を受けた事業会社もある

ソーシャルレンディングサービスを提供している企業の中には、行政処分を受けたことがある企業がいくつかあります。
有名どころでニュースにもなっているのが「maneo、ラッキーバンク、トラストレンディング、みんなのクレジット」など。

一部の業者によるルール違反や不正により危険なイメージがあり警戒している人も多いのは問題です。

ソーシャルレンディングの問題点を理解して投資をしよう

ソーシャルレンディング"

ソーシャルレンディングにはソーシャルレンディングならではの問題点やリスクが存在します。もっとも大きな問題点である借り手企業の”匿名化”は金融庁の方針によって今後少しずつ改善していくと予想されますが、それでも返済遅延やデフォルト(貸し倒れ)の可能性がなくなるわけではありません。

上記でご紹介した分散投資などでリスクを対策をしながら、無理のない範囲で投資をするようにしましょう。

信頼性の高いソーシャルレンディング

以下では特に信用性の高いおすすめできる大手ソーシャルレンディング事業者(大手企業から出資を受けている事業者を含む)をご紹介します。事業者選びに困った際は以下の事業者で口座解説しておくことをおすすめします。

SBIソーシャルレンディング

sbiソーシャルレンディング

おすすめポイント

  1. 大手金融グループのSBIグループが運営している
  2. 業界の中でトップクラスの実績がある
  3. 住信SBIネット銀行からだと手数料が無料になる

SBIソーシャルレンディングは保険、証券、銀行など幅広く金融系の事業を手がけるSBIグループが運営するソーシャルレンディングサービスです。業界最大手のmaneoに続く実績を誇っており、2019年11月時点で累計融資実績は1,150億円を突破しており、登録者数は40,872人を超えており、まさに大企業が運営するソーシャルレンディング事業者と言えます。

案件は不動産担保ローン案件と海外ファイナンスローン案件が中心で、利回りは2.5〜10.0%と案件によって差があります。不動産担保付きの案件で利回りが6.0%といった案件もありますので、案件の利回りはいい方だと言えるでしょう。

また、SBIソーシャルレンディング最大の特徴は、住信SBIネット銀行の場合に投資金の入金手数料と出金手数料が無料になるシステムです。入出金手数料は投資家にとって常に悩みのタネとなりますので、これらが無料になるだけでもSBIソーシャルレンディングと住信SBIネット銀行を使う理由になります。

OwnersBook

OwnersBook

【おすすめポイント】

  1. マザーズ上場企業が運営している
  2. 不動産案件に特化している
  3. 全案件に不動産担保が設定されている

OwnersBook(オーナーズブック)はマザーズ上場企業のロードスターキャピタル株式会社が運営しているソーシャルレンディングサービスで、不動産案件のみを扱っており、全案件に不動産担保が設定されているのが最大の特徴です。2019年11月現在はOwnersBookの貸し倒れ情報は確認できなかったため、元本回収率は100%と考えることができます。

SBIソーシャルレンディングに引けを取らない規模の大手ソーシャルレンディング事業だと言えるでしょう。

クラウドバンクと同様に非常に安定的な運用がされており、信頼性の高いソーシャルレンディング会社だと言えます。ただし、案件の平均利回りは4.0〜5.0%程度なため、他のソーシャルレンディング会社と比較すると若干低い利回りです。それでも、全案件に不動産担保が設定されており、運営会社の信頼性も高いことを考えれば、十分投資をする価値がある会社だと言えます。

クラウドクレジット

クラウドクレジット

おすすめポイント

  1. 伊藤忠商事をはじめとした大手企業が出資している
  2. 利回りが10%を超える”高利回り案件”が多数ある
  3. 海外通貨建てで投資できる案件がある

クラウドクレジットは伊藤忠商事を筆頭に、第一生命保険、ソニーフィナンシャルベンチャーズなど大手企業からの出資を受けているソーシャルレンディング事業者です。

クラウドクレジット自体の規模はSBIグループやロードスターキャピタルと比較すると小規模ですが、大手企業からの出資を受けていることは安心感・信頼感に繋がるポイントだと言えます。

海外新興国への投資案件を扱っており、海外通貨建てで投資をできるのが特徴です。投資先の企業がある地域は東南アジア、中東、アフリカ、南米など多岐にわたっています。投資した資金は社会的な課題解決やインフラ整備のために使われることが多く、社会貢献(社会インパクト)に繋がる投資ができます。

クラウドクレジットには利回りが14.5%を超えるような高利回りの案件がたくさんあります。一方で、これまでに元本割れした案件が2019年11月時点で32件あると公式に発表されていることから、ハイリスク・ハイリターンな案件であることも事実です。

また、クラウドクレジットは投資先企業の”匿名化解除”を積極的に行っており、2019年7月から複数の案件で投資先企業の情報を公開しています。さらに、ハイリスクな案件が多いものの、リスク対策の具体的な方法やリスクへの考え方をしっかりと発信しており、誠実な運営をしているソーシャルレンディング会社です。

クラウドバンク

クラウドバンク

【おすすめポイント】

  1. 元本回収率100%*(元本割れなし)
  2. 実績平均利回り6.99%*
  3. 応募総額702億円*以上

*上記数字は公式発表されている数字です
*上記数字は2019年11月時点の数字です

クラウドバンクは日本クラウド証券株式会社が運営しているソーシャルレンディングサービスで、これまでに元本割れした案件がなく、元本回収率が100%なのが絶対的な強みと言えます。元本回収率が100%ということは、クラウドバンクで投資をして損をした投資家がいないということです。

SBIグループやロードスターキャピタル比較すると規模は小さく、大手企業の資本が入っているわけでもありませんが、ソーシャルレンディング事業者の中でも随一の安定感を誇っていると言えます。

さらに、平均利回りが実績ベースで6.99%と高水準なのも嬉しいポイントで、安定的に運用して確実に資金を増やしたいと考えている方におすすめのソーシャルレンディング会社です。応募総額702億円以上という実績もソーシャルレンディング業界ではmaneoやSBIソーシャルレンディングに続く上位の実績となります。

Funds

Funds

おすすめポイント

  1. これまでになかった「貸付ファンド案件」
  2. 投資家の支払う手数料が無料
  3. 全案件で投資先企業を公開

Fundsは2019年にスタートした新しいソーシャルレンディングサービス、運営会社はソーシャルレンディングの情報を発信するZuu fundingを展開する株式会社クラウドポートです。他のソーシャルレンディング会社とは異なる経緯と性質を持ったサービスと言えます。

株式会社クラウドポート自体はどちらかと言えば新興ベンチャー企業の部類ですが、大手金融機関や監査法人で勤務経験のあるメンバーが揃っており、メンバーの顔ぶれだけみれば大手企業顔負けのレベルだと言えます。

案件は全て貸付ファンド案件で、投資先の企業は貸付事業を行っている企業のみとなっています。また、Fundsでは全案件で投資先企業の情報が公開されており、ソーシャルレンディング業界の中では全ての投資先企業の詳細が公開されているのはFUndsだけです。

また、投資家は投資金の振込手数料以外に手数料を支払う必要がなく、他のソーシャルレンディング会社では当たり前のように取られている営業者報酬(管理手数料)や出金手数料がかからないのは非常に大きな特徴と言えます。現在のところ案件の利回りは1.5%〜6.0%と、他のソーシャルレンディング会社と比較して利回りが低いと言えますが、手数料がないため実質的にはいい勝負かもしれません。