ソーシャルレンディングはハイリスク・ハイリターンな投資ですが、信頼できる事業者や案件を選び、リスク対策(分散投資)を心がけることで大損する可能性を限りなく0に近づけることができます。資産運用(投資)でもっとも重要なのは確実にプラスにしていくことです。
今回はソーシャルレンディングで大損したないための方法として事業者・案件の選び方、リスク対策(分散投資)で気をつけることをご紹介します。ソーシャルレンディングに興味はあるけれど損をするのが怖いという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ソーシャルレンディングで大損しないための方法
ソーシャルレンディングで大損しないためには、1.事業者・案件の選び方、2.リスク対策の2点に気をつける必要があります。ただ何となく利用する事業者や投資する案件を選び、リスク対策を疎かにしてしまうと、万が一のときに大切な資金を失ってしまうため注意が必要です。
また、ソーシャルレンディングに投資をした資金は案件が終了するまでの一定期間は凍結されてしまいますので、無理のない範囲で投資をすることが重要です。使ってはいけない資金や、後で必要になる可能性がある資金をソーシャルレンディングの投資に回さないように注意しましょう。
特に初心者の方はソーシャルレンディングに投資をする資金は余剰資金の一部にしておくことをおすすめします。最悪の場合に失ってしまっても生活に支障がない資金のみを投資に回すのが安全です。
ソーシャルレンディングで大損しないための事業者・案件の選び方
ソーシャルレンディングで大損するのを防ぐためにもっとも重要なのは事業者と案件の選び方です。もともと詐欺まがいの考え方をしている事業者や、リスクが高い案件ばかりを扱っている事業者、投資家のリスク対策を考えていない事業者で投資をすることは避けましょう。
危険な事業者を判断する上で重要な指標は過去に大きな問題が起きていないか、何件の貸し倒れ(デフォルト)が起きているかです。例えば、「ラッキーバンク」や「みんなのクレジット」などのように、社会的にも大きな問題となった事業者をわざわざ利用する必要はありません。
クラウドバンクやOwnersBookなどのように貸し倒れが発生していない事業者の方がリスクは低いと言えます。
また、案件を選ぶ際は担保が設定されているかどうかも重要なポイントです。ただし、担保が設定されていても元本(投資資金)が保証されるわけではありませんので、過信しすぎてしまうのは危険だと覚えておきましょう。
信頼できる事業者や担保付きの案件を選ぶことはソーシャルレンディングで大損をしないための重要なポイントですが、いつでもリスクと隣り合わせであることは意識する必要があります。
ソーシャルレンディングで大損しないためには分散投資でリスク対策
ソーシャルレンディングはいつでもリスクと隣り合わせであると述べた通り、リスクを回避することばかりではなく、万が一の場合に備えて「リスク対策」をすることが重要です。可能な限りリスクを避けつつも、万が一の場合に備えて保険をかけておくことでダメージを減らしましょう。
ソーシャルレンディングのリスク対策でもっとも有効なのは投資先を複数に分ける「分散投資」です。例をあげると、100万円の資金を1つの案件に投資をするのではなく、10万円ずつ10件に、さらには5万円ずつ20件に投資をすることでリスクを分散させます。
分散投資をしておけば、いずれかの案件で損失が発生した場合でも他の案件でカバーして、トータルでプラスにもっていくことも可能になります。
ただし注意が必要なのは、別の案件に投資をしたのに投資先の企業が同じ場合があることです。ソーシャルレンディングでは投資先の企業情報が公開されていないことが多いため、このような事態が起こります。
投資先の企業を分けるためにはそもそも利用する事業者を変える、投資先企業の業種を全く別の業種に変えるなどが有効です。案件を分けて分散投資をしても、投資先の企業が同じだと意味がありませんので、十分注意しましょう。
ソーシャルレンディングで大損してしまう失敗例
ここまではソーシャルレンディングで大損しないためのリスク回避のポイントやリスク対策を紹介しました。一方で、ソーシャルレンディングで大損をしてしまう具体的なケースを知っておくことも重要です。
以下ではソーシャルレンディングで大損をしてしまう可能性が高い具体的なケースをご紹介します。
無理な金額を投資してしまう
ソーシャルレンディングで損をした場合にもっともダメージが深くなるのが無理をして投資をしているパターンです。生活費や後々必要になる資金などをソーシャルレンディングの投資に回してしまうと、元本割れが起こった場合に大きなダメージとなります。
もし損をしないとしても、ソーシャルレンディングでは一度案件に投資すると満期になるまで資金を動かせなくなってしまうため、使う予定のある資金などをソーシャルレンディングに投資をするのは避けましょう。
投資は余剰資金の運用として行うことが重要で、必要な資金と投資用の資金は分けて考えるのがおすすめです。
詐欺まがいの事業者、案件に投資してしまう
はじめから投資家を食い物にしようと考えている事業者や案件に投資をしてしまうと高い確率で損をすることになります。分散投資をしておらず1つの事業者で投資をしている場合は、被害額が大きくなる傾向にあるため注意が必要です。
詐欺まがいの事業者や案件によく見られる代表的な特徴としては、利回りが異常に高い案件が多い、キャッシュバックキャンペーンをいつも開催しているなどがあります。どの事業者でソーシャルレンディングを始めるかは非常に重要なため、きちんと情報収集をしてください。
分散投資をしていない
仮に資金が全部で100万円とした場合に、極端なことを言ってしまえば100万円全額を1つの案件に投資することもできますが、これではただのギャンブルになってしまいます。一か八か全額投資をしてみるのが絶対にダメとは言えませんが、チャンスが1度きりなのは投資家にとっても勿体無いことです。
最終的にトータルでプラスにしていくためには分散投資によるリスク対策は欠かせません。ソーシャルレンディングはハイリスク・ハイリターンな側面があるため、なおさら分散投資が有効です。
分散投資をしたと思っていたができていなかった
せっかくリスク対策で分散投資をしたのにフタを開けてみたら投資先企業が被っていることがあります。分散投資をしたつもりができていない場合は非常に残念なケースです。
分散投資をする際は事業者ごと変えてしまう、全く別の業種の案件にするなど、投資先の企業が被らないように注意しましょう。
担保を過信してしまう
担保付きの案件は担保が無い案件と比較すれば信頼性が高いと言えますが、100%損をしないわけではありません。担保付き案件を過信してしまいリスク対策を怠ると足元をすくわれてしまいますので注意してください。
どのような案件に投資をする場合でも、常に事業者や案件の信頼性を自分なりに調査し、分散投資を心がけましょう。
ソーシャルレンディングはメリットも大きい
ソーシャルレンディングで大損しないための方法をご紹介しましたが、ソーシャルレンディングには以下のような他の金融商品にはないメリットがあるのも事実です。
- 初心者でもチャレンジできる
- 放置でOK
- 少ない金額から投資可能
- 利回りが10%以上の案件も多数存在する
株式投資やFXのように為替の状況に左右されないため初心者でもチャレンジしやすく、日々の売り買いをする必要がないため放置でOKなのはソーシャルレンディングならではのメリットです。また、ほとんどの事業者で最低1万円から投資が可能なため、無理のない範囲で投資ができます。
ソーシャルレンディングは金融商品であるため損をするリスクが付きまといますが、上手にリスクを回避し、万が一のときのためにリスク対策をしておけば大損することは避けられます。
ソーシャルレンディングで大損をしないようにリスク回避とリスク対策をしよう
ソーシャルレンディングのメリットを最大限引き出してプラスにしていくためには、リスクを回避しながらリスクの対策をすることが必要です。今回ご紹介した内容を参考に事業者や案件を選び、リスク対策のための分散投資を必ず行ってください。