ソーシャルレンディングは手数料がかかる?主要事業者の手数料比較

ソーシャルレンディング_手数料 ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングをはじめとした金融商品では、投資金の入出金や商品の売り買いなど各種タイミングで手数料が発生するのが一般的です。1回ごとの手数料はそれほど高額でないとしても、回数が多くなれば利益が大きく削られてしまう場合もあります。

今回はソーシャルレンディングの手数料の仕組みと、主要事業者の手数料比較をご紹介します。ソーシャルレンディングをこれから始める方や、手数料が安い事業者を選びたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

ソーシャルレンディングで投資家は手数料を支払っている?

ソーシャルレンディング_手数料

ソーシャルレンディングでは投資家が手数料を支払っているのか?という質問への答えは「YES」です。一部の手数料が無料の事業者もありますが、直接的にしろ間接的にしろ投資家は手数料を支払っていると考えて間違いありません。

なぜなら、事業者はソーシャルレンディングをビジネスとして運営しており、利益を上げるためには投資家または融資先企業からどこかのタイミングで手数料を徴収する必要があるからです。

現在運営されているソーシャルレンディング事業者のほとんどは投資家から直接手数料を徴収していないことも多く、融資先の企業から手数料を徴収しているため投資家には関係ないと考えてしまうかもしれません。しかし、融資先から手数料を徴収するということは、投資家へ分配する利回りが削られているのと同じことです。

投資家に利益を分配した後に手数料を徴収するのか、分配する前に予め手数料を徴収しておくのかの違いなのです。

ソーシャルレンディングにおける手数料はそっくりそのまま利益を食いつぶしてしまうため、手数料が積もり積もって利益が0になってしまう場合や、最悪の場合はマイナスになってしまう場合もあるほどです。ソーシャルレンディングで確実に利益を上げたいと考えるのであれば、手数料には敏感になる必要があります。

ソーシャルレンディングでかかる手数料一覧

ソーシャルレンディング_手数料_一覧

ソーシャルレンディングでは一般的に以下のような手数料が発生する場合があります。また、ソーシャルレンディングに関わらず金融商品(投資)では以下のような手数料が発生する可能性があると覚えておくといいでしょう。

  • 口座開設手数料
  • 口座維持手数料
  • 購入・手続き手数料
  • 運用手数料(営業報酬)
  • 売却・手続き手数料
  • 振込手数料
  • 出金手数料

口座開設・維持の手数料は現在ほとんどのソーシャルレンディング事業者で発生しません。購入・手続きに関する手数料も投資家から直接徴収されることはほとんどなく、融資先企業から徴収している場合がほとんどです。
(ただし、上記でも述べたように間接的に投資家が負担しているとも言えます。)

また、ソーシャルレンディングは一度案件に投資をしたら途中で解約やキャンセルができず売却という概念がないため、実質的に売却手数料は発生しないと考えてOKです。よって、ソーシャルレンディングで投資をする上で気をつけるべき手数料は運用手数料、振込手数料、出金手数料の3つだと言えます。

運用手数料は営業手数料、管理手数料、営業者報酬など様々な呼び名がありますので注意してください。運用手数料が投資家負担の場合は予め手数料を引いた利回りが案件の想定利回りとして記載されているケースが多いことも覚えておきましょう。

ソーシャルレンディング主要事業者の手数料比較

ソーシャルレンディング_手数料_比較

以下ではソーシャルレンディングの主要事業者における手数料を紹介します。また、最後に一覧表で事業者ごとの手数料を比較していますので参考にしてみてください。

ほとんどの事業者で投資金を入金する際の費用は投資家負担となっており、出金手数料は事業者によっては条件次第で無料になることも多いです。

運用手数料が投資家負担の事業者もありますが、上記のように想定利回りを算出する時点で差し引かれているため、負担していることを実感することはないかもしれません。

クラウドバンク

クラウドバンク

入金手数料:投資家負担
出金手数料:無料(最低出金金額:1,000円)
運用手数料(営業者報酬):投資家負担

クラウドバンクは日本クラウド証券株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。公式サイトで実績を公開しており、2019年8月時点で応募総額611億円突破、実績平均利回り6.99%、融資元本回収率100%の超優良事業者と言えます。

特に注目したいのは融資元本回収率100%の部分で、少なくともこれまでに貸し倒れ(デフォルト)などで元本が目減りしたことがなく、クラウドバンクの案件に投資をして損をした投資家はいないことになります。案件の安定性、運営企業の信頼性については折り紙つきのサービスです。

また、実績平均利回りが6.99%なのも要チェックポイントです。10%を超えるような高利回りとまではいきませんが、業界の平均利回りが5%程度と言われているソーシャルレンディングにおいて、7%に迫る利回りは業界水準としても高いレベルと言えます。まさにおすすめランキング1位にふさわしいソーシャルレンディングサービスです。

➡︎クラウドバンク公式サイトへ

OwnersBook

OwnersBook

入金手数料:投資家負担
出金手数料:300円 +(税)
運用手数料(営業者報酬):借り手企業が負担

OwnersBook(オーナーズブック)はマザーズ上場企業のロードスターキャピタル株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。運営元がマザーズ上場企業なので、運営企業の信頼性が他のサービスと比較しても高いと言えます。

OwnersBookの案件は全てが不動産関連案件となっており、さらに全案件に不動産担保が設定されているのが特徴です。担保が設定されているからといって絶対に損をしないわけではありませんが、無担保の案件と比較するとリスクが低くなるのは間違いありません。

また、OwnersBookの案件には利回り4.0%前後の案件が多いですが、中には14.0%を超える高利回り案件も存在します。案件の安定性、運営企業の信頼性もさることながら、高利回り案件へのチャレンジングな投資もできるのはおすすめできるポイントです。

ただし、貸し倒れなどの事故情報は見当たらないものの、クラウドバンクのような公式サイトなどでの正式な実績公開がされていない点には注意が必要です。この点も考慮して第2位としています。

➡︎OwnersBook公式サイトへ

SBIソーシャルレンディング

sbiソーシャルレンディング

入金手数料:無料(住信SBIネット銀行の口座からのクイック入金サービスのみ)
出金手数料:2016年12月より無料
管理手数料(営業者報酬):投資家負担(ファンドごとに定められた計算式により算出)

SBIソーシャルレンディングは大手金融グループのSBIグループが運営するソーシャルレンディングサービスです。SBIグループの大元であるSBIホールディングスは東証一部上場企業のため、運営元企業の信頼性は抜群に高いと言えます。

また、2019年7月末時点で累計融資実績1,000億円以上、登録完了者数37,000人以上といった数字が公式サイトで発表されており、実績も業界最大級と言えるソーシャルレンディングサービスです。

同じくSBIグループのネットバンクである住信SBIネット銀行からであれば、投資金の入出金手数料が無料になるといったSBIグループ独自のメリットも見逃せないポイントです。

一方で、上位2社と比較して注意しなければならない点が、過去にデフォルト(貸し倒れ)した案件があり、1億8,000万円以上の元本割れが起こっていることです。実績としてマイナスの面についてもきちんと公開している点は評価できますが、注意が必要なのは間違いありません。

➡︎SBIソーシャルレンディング公式サイトへ

クラウドクレジット

クラウドクレジット

入金手数料:投資家負担
出金手数料:月1回は無料(2回目以降は756円)
管理手数料(営業者報酬):投資家負担(ファンドによっては負担無しもある)

おすすめランキング第4位は海外新興国への投資案件を扱っているクラウドクレジットです。ソーシャルレンディングサービスには珍しく、海外通貨建てで投資が可能で、社会貢献(社会インパクト)につながる案件を扱っているのが特徴と言えます。

また、利回りが12.0%以上の案件も多く、チャレンジングな投資をしたい方にはおすすめできるサービスです。ただし、2019年8月時点でこれまでに元本割れした案件数が30件あると公表されていることを覚えておく必要があります。

クラウドクレジットは投資先企業の匿名化解除を率先して推進しており、2019年7月から複数の案件で投資先企業の情報を積極的に公開しています。また、ソーシャルレンディングのリスクについての考え方やリスク対策についても積極的に発信しており、元本割れした案件はあるもののリスクときちんと向き合っている企業です。

➡︎クラウドクレジット公式サイトへ

Funds

Funds

入金手数料:投資家負担
出金手数料:無料
管理手数料(営業者報酬):借り手企業負担

Fundsは2019年にスタートした新しいソーシャルレンディングサービスで、他のソーシャルレンディングサービスと異なり、運営元企業はソーシャルレンディングの情報発信を行うwebサイト「Zuu funding」を展開する株式会社クラウドポートです。

案件の利回りは3.0%前後の案件が多く、高利回りと呼べる案件は現在のところ見当たりません。しかし、全ての案件において投資先企業の詳細情報が公開されているのが、新しいサービスならではの特徴です。案件の特徴としては、貸付事業を営んでいる企業のみが投資対象となっています。

また、他のサービスと決定的に異なる点として、Fundsでは営業者報酬(管理手数料)を投資家から取っていません。さらに、口座開設・管理、投資金の出金などあらゆる場合の手数料が無料なのは大きなメリットです。ただし、投資金の振込については投資家の環境によるため手数料が発生する場合があります。

➡︎Funds公式サイトへ

手数料比較

事業者名 入金手数料 出金手数料 管理手数料(営業者報酬)
クラウドバンク 投資家負担 無料(最低出金金額:1,000円) 投資家負担
OwnersBook 投資家負担 300円 +(税) 借り手企業が負担
SBIソーシャルレンディング 無料
(住信SBIネット銀行の口座からのクイック入金サービスのみ)
2016年12月より無料 投資家負担(ファンドごとに定められた計算式により算出)
クラウドクレジット 投資家負担/td>

月1回は無料(2回目以降は756円) 投資家負担
(ファンドによっては負担無しもある))
Funds 投資家負担 無料 借り手企業負担

ソーシャルレンディングで手数料を安くする裏技

ソーシャルレンディング_手数料_裏技

ソーシャルレンディングで発生する手数料を安くするためには2つの方法があります。1つ目の方法は手数料が安い事業者を利用することです。今回ご紹介した事業者で言えば、SBIソーシャルレンディングは条件によって入出金がどちらも無料になるため、手数料の安い事業者だと言えます。

2つ目の方法は手数料が発生する回数を少なくする方法です。入出金の際に手数料がかかるのであれば、入出金の回数を減らせば手数料が発生する回数を減らすことができます。

投資金を事業者の口座に入金する場合はできる限りまとめて入金し、出金する回数を減らせば実質的に手数料を抑えることが可能です。

ソーシャルレンディングの手数料を節約して利益をあげよう

ソーシャルレンディングで利益を上げるためには手数料をできる限り抑えるのが有効です。事業者によってどのタイミングでいくらの手数料が発生するかが異なるため、事前にきちんと調べた上で投資を行いましょう。