クラウドクレジットは海外新興国の案件をメインで扱っており、海外通貨建てで投資ができる珍しいソーシャルレンディング事業者です。それなりのリスクはあるものの利回りの高い案件が多く、チャレンジングな投資が可能な事業者として知られています。
今回は、ハイリスク・ハイリターンな投資が可能と言われるクラウドクレジットについての評判・口コミを徹底検証していきます。これからクラウドクレジットでソーシャルレンディングをはじめようと考えている方はぜひ参考にしてみください。
クラウドクレジットとはどんなソーシャルレンディング事業者?
利回り | 手数料 | 実績 | 事故情報 | 案件種類 |
---|---|---|---|---|
5.8〜12.0%、平均6.0% | ・振込手数料 ・出金手数料(月1回まで無料) ・営業報酬(運用手数料) |
累計出資金額:21,560,250(千円) | 元本割れした件数:30件 | 海外新興国案件 |
- 海外通貨建てが可能
- 利回りが12.0%以上の案件あり
- 投資先企業の詳細を積極的に公開
クラウドクレジットはソーシャルレンディングサービスには珍しく海外新興国への投資案件を扱っており、海外通貨建てで投資が可能なサービスです。また、社会貢献(社会インパクト)につながる案件を扱っているのも特徴と言えます。
利回りが12.0%以上の案件も多く、チャレンジングな投資をしたい方にはおすすめできるサービスです。ただし、2019年9月時点でこれまでに元本割れした案件数が30件あると公表されていることを覚えておく必要があります。
クラウドクレジットは投資先企業の匿名化解除を率先して推進している事業者の一つで、2019年7月から複数の案件で投資先企業の情報を積極的に公開しています。また、ソーシャルレンディングのリスクについての考え方やリスク対策についても積極的に発信しており、元本割れした案件はあるもののリスクときちんと向き合っている企業です。
クラウドクレジットの評判・口コミを徹底検証
クラウドクレジットの評判・口コミでよく目にするのが、利回りが高い、リスクが高い、大手が出資しているなどです。今回はこれらの評判・口コミが本当なのかを公式サイトで公開されているデータなどをもとに検証していきます。
クラウドクレジットの評判・口コミ1:利回りは高いがハイリスク
クラウドクレジットのペルー・小口債務者支援プロジェクト 12 号の返済あり。期間約3年。長かった。
¥300,000→¥347,505
実現利回り10.7%今はJPYで毎月分配の案件はないですね。期間が長いと途中で分配あれば少し安心なのですが。 pic.twitter.com/ppzOovaStw
— れんだー (@slgmar) January 21, 2019
案件の期間が3年間と若干長めですが、実現利回り10.7%は非常に高い利回りだと言えます。この案件に投資ができた方は運が良かったですね。
私が投資したカメルーン案件では初の完済と、ペルーの分配金が予想より多かった^^ ペルーは単月ベースでの利回りは20%超!?最初の1,2回の分配は纏まって分配金入るのであてにならないけど、4,5回目の分配で前月比約2倍入ってた。#クラウドクレジット
— サム (@sam_invest1985) April 7, 2017
単月ベースとは言え、利回り20%超えはソーシャルレンディングの案件としては驚異的な数値です。
クラウドクレジットはカントリーリスク、為替リスクなどをちゃんと記載してる自信があるのか、遅延や償還延長を堂々と報告してきますね。この事業者はハイリスクハイリターンと割り切ってつき合うしかないですね~
— かもじゅう (@kamo1010) January 31, 2019
非常に利回りが高い魅力的な案件はあるものの、遅延や償還延長はあるようです。ハイリスクハイリターンな事業者であると考えて投資をしましょう。
2019年9月の調査時点で718件のファンドが開始しておりその内235件が償還済み(案件終了)ですが、償還時に元本割れした案件が30件あります。償還済みの案件の内約12.7%で元本割れが起こっているのは要注意です。
クラウドクレジットの評判・口コミ2:大手企業から出資を受けている
以下は上記画像に掲載されているクラウドクレジットに出資をしている企業の一覧です。
- 伊藤忠商事株式会社
- フェムトグロースキャピタル有限責任事業組合
- 有限責任事業組合フェムト・スタートアップ
- マネックスベンチャーズ株式会社
- 株式会社GCIキャピタル
- 第一生命保険株式会社
- 三菱UFJキャピタル株式会社
- LINE Ventures株式会社
- YJキャピタル株式会社
- ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社
- グローバル・ブレイン株式会社
- SBIインベストメント株式会社
伊藤忠商事を筆頭にマネックスグループ、三菱UFJグループ、LINEグループ、SBIグループなどの有名企業から出資を受けているため、大手企業から出資を受けていることは疑いようがありません。
一方で、クラウドクレジットの公式HP内で公開されている財務情報を見ると、2018年12月期の決算報告では約5億円の赤字決算となっています。過去のデータを振り返ると、2016年8月期から2018年12月までで通算4期連続で赤字を出しているため、信頼性が高いと決めつけてしまうのは危険です。
クラウドクレジットの評判・口コミ3:リスクについて情報発信している
先週末クラウドクレジットさんのセミナーに登壇させてもらいました。
FXのお話は30分くらい。最後の質問で、
「FXで安定運用のシステムはありますか?」「ありません」と即答。
「リスクを理解してこそのリターン」
「損失なき投資はない」
と回答させていただきました。
— 遠藤寿保 (@eva_endo) June 25, 2019
クラウドクレジットはハイリスクな案件が多いものの、リスクについてきちんと情報発信しており、積極的に投資家へリスク対策を呼びかけている事業者です。クラウドクレジットはソーシャルレンディング事業者の中でもっとも大々的にリスクについて情報発信している企業と言っても過言ではなく、ハイリスクであることを隠していない点には誠意を感じることができます。
クラウドクレジットの評判・口コミ4:匿名化解除を推進している
クラウドクレジットがついに匿名化解除!!
まずはシンガポールのデジタルマーケティング会社です。めっちゃいい笑顔ですね笑 pic.twitter.com/LboN0E6dgk
— のがたか / 30代運用男子!! (@noggylog) July 19, 2019
シンガポールの企業で匿名化解除が行われています。
クラウドクレジットはソーシャルレンディング事業者の中でも特に積極的に匿名化解除を推進しており、2019年9月の調査時点で14件の匿名化解除を発表しています。投資する企業の詳細情報がわかれば投資家が判断をしやすくなるため大きなメリットです。
クラウドクレジットの案件は為替の影響に注意
クラウドクレジット、先日配当金の分配があったけど、ファンドによっては米国株暴落を受けての円高の影響で為替レートによる元本割れを起こしている模様😂。これはクラウドクレジットの責任ではなくて為替変動の影響だからどうしようもない。海外に投資するのは為替変動リスクがあるということです🤣。
— まこmako@派遣ものづくりエンジニア・ブログ (@KomaEpic) August 7, 2019
為替の変動による元本割れが実際に発生しています。
ただ、口コミにもあるように為替変動の影響なので、クラウドクレジットが悪いという訳ではありません。
このように為替変動の影響は、海外投資では起こり得るので注意して投資することが大切です。
13ヶ月の時を経てようやくクラウドクレジットで最初に投資したファンドが満期償還!と思ったら為替差損で元本割れした🤧 分配金レポートや満期時運用報告書が実体験として「そーいうことか〜」と前よりは理解できたし(遅)、為替リスクについてもお勉強になりました。
— suumin (@suuminbot) November 7, 2018
無事に案件が満期を迎えて償還されても、為替の変動で損をすることがあります。
初心者の場合は為替の影響がない方が見通しが立てやすいため、クラウドクレジットの中でも日本円で投資ができる案件を選ぶことをおすすめします。
クラウドクレジットの口座開設方法
クラウドクレジットの案件に投資を行うためには事前に口座開設が必要です。必要情報を登録して審査に通過することで口座開設が完了となり、実際に案件へ投資が可能になります。
口座開設には本人確認書類、マイナンバー、銀行口座が必要になるため、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。本人確認書類は運転免許証や健康保険証、パスポートなどでOKです。
上記の通り口座開設には審査があるため、その日から投資を行うことはできません。口座開設自体は無料のため、空き時間などで口座開設を先に行っておき、目当ての案件の募集が開始したらすぐに投資をできるように準備しておくのがおすすめです。
クラウドクレジットで海外案件に投資しよう!
クラウドクレジットは評判・口コミの通り利回りが高い案件が多いソーシャルレンディング事業です。一方で、貸し倒れが発生している案件も多くリスクが高いことも事実なため、分散投資をするなどのリスク対策は必須です。
また、海外通貨建てでの投資も可能ですが為替の影響で損をしてしまう可能性もあるため、初心者の方は日本円で投資が可能な案件からスタートしてすることをおすすめします。